WKO5

その出力であと何分もつの?ガーミンにきけ!W' bal(dFRC)の話

ある程度の時間(約1時間)持続できる強度の指標としてFTPが普及した。
トレーニングの指標としてFTPより高い強度は、FTPの何%、という形で強度設定されてきた。
しかし、FTP以上の強度は個人差が大きい。
このFTP強度以上の運動容量がFRC(W')。
電池に例えられて、強度が高いほど早く消費する。

これをガーミンでリアルタイムに表示(d FRC,W` bal)できるConnect IQアプリ2種を使ってみた。

例えば、この登りでのアタックについていけるのか?とか、この逃げに乗り続けられるのか?とか、ローテーションこの秒数なら回せる、とかいう使い方ができそう。



W’の原理はこちら。
ここにTAU(回復)についての記載もあります。


WKO5 dFRCとは何か

これまた南部コーチからGolden Cheetahでいうところのw'balに相当し、WKO説明ページを教えていただいたので覚書。

まさにw'balそのもの見たい。Golden Cheetahはかなり前から機能として備えていたのだからすごいな。

FRCについては以前覚書を書いているので、概略のみ。
要はFTPより上のレベルでの出力は、電池みたいなもので一定の時間で電池切れになる。その電池の容量がFRC。dFRC(Dyanmic Functinal Reserve Capacity)は電池の残量を表している、と思えば良さそう。

解説ページに実例が上がっていた。
dfrc
6X8分のFTP以上のインターバルトレーニング。
黄色が出力で、紫がdFRC。
インターバルごとにdFRCは下がっていき(電池の残量がへる)レストで上がる(容量が回復)。
インターバルが進むごとに出力は少しずつ上がっていて、dFRCの落ち、も大きくなっているが、ゼロにはなっていない。良いトレーニングができているが、dFRCがゼロになるまで、もう少し追い込める、と評価できる。コーチとしては、次回はもう少しだけ追い込むように助言できる。

dFRC測定の利点
・dFRCを追跡することでアスリートがどれだけ追い込んでいるかがわかる
・個別化したワークアウトのタイプとターゲット強度を提供できる
・レースなどでの結果を改善するためにどううまくFRCを使うかを示せる
・FRCをよりよく理解してdFRCの利用に反映すると、レースパフォーマンスを改善できる。
 例えば、 ¥いつスプリントすべきか、とか、逃げを打つのにどのくらい頑張るべきか、とか、
 テクニカルな丘でパワークライムをすべきか、とか。
・TTTのプランを立てるのにdFRCを使って、先頭をひく時間と強度を決められる。

w'balとの違いは、WKO5ではPower-Duration Modelを使っていることといくつかの追加要素を使って改善していることである(内容はブラックボックス)


WKO5 TIS Training Impact Scoreとは

解説のページを南部コーチに教えていただいたので読んでみたので覚書。

原文はこちら。


WKO5のトレーニングインパクトスコア(TIS)

概要
コーチや運動生理学者が使用するトレーニングの定量化の説明は次の通り。
Stress+Strain=Adaptaion
ストレスは外部からの運動刺激や身体負荷を定量測定したもの。
ストレインはそのストレスに対する内的反応。
ストレスが加わると身体はストレインを起こす。正しく行われればストレインは一般的・特異的な適応に繋がる。
これまではTSSが運動負荷の指標として使われてきたが、TSSは特異的なストレインを示せない。
WKO5では新しい指標、Training Imapct Score(TIS)が特異的なストレインを定量化する。無酸素領域、有酸素領域のトレーニング・インパクトを示す。

TISとは?
TISは使用者のパワーデータと、使用者固有のパワーデュレーションモデルを使って、ワークアウトによるトレーニング負荷の、無酸素・有酸素領域へのインパクトを測定する。(内容はブラックボックスみたい)

無酸素トレーニングインパクトスコア
FTP近くから、それ以上のレベルでのトレーニングは、無酸素領域のエネルギー供給を増す。

1−3:無酸素系へのインパクトは少ない。トレーニング開始時期(1−8w)に。
4−7:無酸素系へのインパクトあり。低値では維持、高値では適応入り口くらい。
8−10:無酸素系に高いインパクトあり。オーバーリーチと適応をおこす。一方で頻回に行うと、疲労と無機能なオーバーリーチやオーバートレーニングをおこしかねない。

有酸素トレーニングインパクトスコア
FTP以下のどのレベルでも有酸素系のエネルギーシステムに高いインパクトを与える
(脂肪酸酸化/基質の完全酸化)

1−3:有酸素系へのインパクト少ない。トレーニング開始時期(1−8w)に。
4−7:有酸素系へのインパクトあり。低値では維持、高値では適応入り口くらい。
8−10:
無酸素系に高いインパクトあり。オーバーリーチと適応をおこす。一方で頻回に行うと、疲労と無機能なオーバーリーチやオーバートレーニングをおこしかねない。

人によって、同じトレーニングをしても、同じストレインが生じるわけではない。

エネルギーシステムによるスコアリングは、アスリートが現在のトレーニングの影響をよりよく理解し、トレーニング戦略のためにより優れたトレーニングを選択することを可能にする。
トレーニングインパクトスコア(TIS)は、トレーニングストレススコア(TSS)と提携して、全体的なトレーニング負荷と、関連する運動刺激の具体的な影響、の両方に関する洞察を提供する。
トレーニングインパクトスコア(TIS)を長期にわたって追跡することで、コーチおよびアスリートのトレーニングの個別化および特定性を向上させる能力が向上し、パフォーマンスの向上につながる。

WKO5のTraining Dashboardの一番下でみられます。
こんな感じ。

スクリーンショット 2019-07-22 17.02.56

WKO5 各操作部の呼称

各部の呼称がわからないと解説が読みづらいので覚書というか、画像貼り付け。IMG_1625
一番上の名前とかあるところがHeroBar、ヒーローバーと呼ぶことにします。
右のグレー部がRHE(Right Hand Explorer)、右エクスプローラーと呼ぶことにします。
左のグレー部がLHE(Left Hand Explorer)、左エクスプローラーと呼ぶことにします。
真ん中の白いグラフや表の集合体がDashboard、ダッシュボードです。









WKO5 ViewとDashboard

新たにViewという機能が追加。
ダッシュボードはチャート(グラフや表)の集合体。
複数のダッシュボードをまとめたものがView。
IMG_1624
上図がひとつのView。その中に複数のダッシュボードが含まれている。
Workouts,Segments,Insights,Calenderまではデフォルトで表示される。それより右側はユーザーが任意に設定できるダッシュボード群。
Viewの切り替えは右のエクスプローラーで行う。







WKO5 スマートセグメント

STRAVAのセグメントとほぼ同じ概念のようだ。
GPSでのルート、セクションで比較する機能。例えば自分が走っている登り、とかインターバル区間とか。自分の進歩を見られる。

セグメントの作り方。
1)作りたいセグメントが含まれているワークアウトを表示
2)右のバー(エクスプローラー)からLAPを選択するか、チャートをドラッグして選択。
3)右エクスプローラーでSelectionを選んで(ドラッグした場合)、右クリック、create a Smart Segmentを選択。

登り部分をドラッグして右クリックしたところ。(チャートのSegmentを右クリックでも表示される)
  スクリーンショット 2019-07-17 16.35.49

4)名前をつけて完了。

     Segmentタブを押して表示したところ。
スクリーンショット 2019-07-17 15.11.12

右エク
スプローラーで CTRLを押しながらデータを選べば複数のセグメントを比較できる。
スクリーンショット 2019-07-17 16.56.06


WKO3でできたのに、WKO4でできなくなったのが、同一の場所を別の日に走ったデータの比較だったので、機能として追加されたのは嬉しい、Stravaのセグメントを利用できるようにして欲しいところ。


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