解説のページを南部コーチに教えていただいたので読んでみたので覚書。

原文はこちら。


WKO5のトレーニングインパクトスコア(TIS)

概要
コーチや運動生理学者が使用するトレーニングの定量化の説明は次の通り。
Stress+Strain=Adaptaion
ストレスは外部からの運動刺激や身体負荷を定量測定したもの。
ストレインはそのストレスに対する内的反応。
ストレスが加わると身体はストレインを起こす。正しく行われればストレインは一般的・特異的な適応に繋がる。
これまではTSSが運動負荷の指標として使われてきたが、TSSは特異的なストレインを示せない。
WKO5では新しい指標、Training Imapct Score(TIS)が特異的なストレインを定量化する。無酸素領域、有酸素領域のトレーニング・インパクトを示す。

TISとは?
TISは使用者のパワーデータと、使用者固有のパワーデュレーションモデルを使って、ワークアウトによるトレーニング負荷の、無酸素・有酸素領域へのインパクトを測定する。(内容はブラックボックスみたい)

無酸素トレーニングインパクトスコア
FTP近くから、それ以上のレベルでのトレーニングは、無酸素領域のエネルギー供給を増す。

1−3:無酸素系へのインパクトは少ない。トレーニング開始時期(1−8w)に。
4−7:無酸素系へのインパクトあり。低値では維持、高値では適応入り口くらい。
8−10:無酸素系に高いインパクトあり。オーバーリーチと適応をおこす。一方で頻回に行うと、疲労と無機能なオーバーリーチやオーバートレーニングをおこしかねない。

有酸素トレーニングインパクトスコア
FTP以下のどのレベルでも有酸素系のエネルギーシステムに高いインパクトを与える
(脂肪酸酸化/基質の完全酸化)

1−3:有酸素系へのインパクト少ない。トレーニング開始時期(1−8w)に。
4−7:有酸素系へのインパクトあり。低値では維持、高値では適応入り口くらい。
8−10:
無酸素系に高いインパクトあり。オーバーリーチと適応をおこす。一方で頻回に行うと、疲労と無機能なオーバーリーチやオーバートレーニングをおこしかねない。

人によって、同じトレーニングをしても、同じストレインが生じるわけではない。

エネルギーシステムによるスコアリングは、アスリートが現在のトレーニングの影響をよりよく理解し、トレーニング戦略のためにより優れたトレーニングを選択することを可能にする。
トレーニングインパクトスコア(TIS)は、トレーニングストレススコア(TSS)と提携して、全体的なトレーニング負荷と、関連する運動刺激の具体的な影響、の両方に関する洞察を提供する。
トレーニングインパクトスコア(TIS)を長期にわたって追跡することで、コーチおよびアスリートのトレーニングの個別化および特定性を向上させる能力が向上し、パフォーマンスの向上につながる。

WKO5のTraining Dashboardの一番下でみられます。
こんな感じ。

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