昨年後半はSpecialized Vengeが大注目でした。実際ツール・ド・おきなわの市民210kmのチャンピオンはVengeのり。またアマチュア有力チームであるRXでも多くの選手がVengeを使っていて、アマチュア自転車のりには大きな影響を及ぼしていそうです。
自分は、特定の自転車メーカーに思い入れはないです。が、自分のチーム母体のショップとメカニック兼店長をとても信頼しているので、そのショップの主力扱いであるTREKの車両に乗っています。
これまで数台のTREKにのってきましたが、どの世代の車種も良い出来だと思います。
個人的に購入意欲が湧かなかったのは、BB下ブレーキ世代のマドン、そしてVectorWingのマドン、でした。Vector Wingのマドンは、初めてのった時に、「これは速い」と感じられたバイクで、乗りたい、と思いました。が、Vector Wingの機構が気に入らなかったこと、ブレーキ性能が気になった事、が原因で購入を見送って、ディスクブレーキのマドンSLRが出るのを待って購入しました。感想としては、Vector Wingマドンの方が速いんじゃね?と今でも思っていますが、ブレーキ性能(レースでは停止のためのブレーキの制動力は、落車回避以外では問題にならないが、練習時の下りや、ヒルクライムレース後の下りでは重要)を考えれば、妥当かな、と思っています。
で、本題の戦略の差、ですが、Specializedの、ハイレベル・アマチュアによる口コミ、自転車雑誌を通じた広報は実にうまくっていいるな、と。
一方のTREKは別府選手の起用、は良いのですが、果たして国内で別府選手のレベルで走れる人が何人いるのか?ましてやアマチュアでそのレベルにある人がいるのか?という疑問があります。購入する側とすれば、自分がどれだけ速く走れるか、が重要なはずで、アマチュアを広報戦略に取り込んでいるSpecializedが国内販売で実績をあげてくるだろう、ということは十分想像できます。
そこで、TREKに提案、2018のツール・ド・おきなわ、50kmの年代別の優勝者は、女子を除きすべてマドンです!これを宣伝に使わない手はない!TREKさん、宣伝にアマチュア選手を直に使ってみませんか?より身近なアマチュア選手が使っている機材を見て、国内のアマチュア、そのなかでももっともボリュームゾーンである年代別選手の購入意欲を増すのでは!