いわゆる世間でいうところの、バイク・フィッティングとは違います。
だからお願いしました、まずはそこの部分から。

ブログ主は2006年にロードバイクを買ってのりはじめ、競技の世界に脚をつっこんだのが、たしか2008年かな?
ここ2年はほぼTTのみにしぼって自転車競技を楽しんでいます。
さすがにこの年数のっていると、初心者です、とは言えなくなりました。かといって、テクニックはないので上級者ではまったくない。でものった年数なりに、自分で感じたことや考えたことはある。

自分の場合、バイクフィッティングは過去一度だけ利用しています。
それは某販売店の、フィッティング用マシンとオンラインでのデータを利用したもの、で価格はとても安いもの。
目的は、それまでのったことがなかった、TTバイクのサイズを決定するため。でも、ここで出てきたデータは、自分が考えていたフレームサイズよりワンサイズ大きいものを指定してきたw。結局、実車がある店舗にいって、またがらせてもらって決定しました。結局自分が考えていたサイズを買いました。

いわゆるバイクフィッティングの利用方法は、初心者にはおそらく有効で、さほどはずれない選択をしてくれると思います。が、このレベルだと、ちゃんとしたショップなら適正サイズのバイクをはじめからすすめてくれるはず。

さらにすすんだ、身体の柔軟性などを加味したバイクフィッティングはどうか?こちらは自分は受けたことがないのでわかりません。他の人の体験談などを読んで推測するところでは、参考にはなると思います。

しかし、いくつかの条件を考えると本当に正解かどうかはわからない。
 その条件とは、
1)個々人の肉体的違い(ジオメトリーの違い、柔軟性の違い、筋力の違い)
2)日々の肉体条件の違い(気象条件、乗り手としての経験値の違い、シーズンにおけるトレーニングの到達度の違い)
3)はたして、そのフィッティングの基準が本当にただしいのか?

まず、1)に関して。
生物を取り扱うのはとても難しい、なぜなら、パラメーターが無数に存在するから。数値化して取り扱おうにも、どのパラメータを取り扱うかでまったくことなってしまう。
先のTTバイクの例でも、おそらくデータが欧米人を主としているため、胴長の自分はより大きいフレーム、ということになったのだと思う。また、その人の乗り方の個性、というものもおそらく存在して、すでに完成している個性を変えようとすると大きな故障や不調の原因になりうると思う。

2.について。
これはだれしもが経験することだが、のっているうちに、ハンドルは自然と遠く、低くしたくなってくる(特に競技をやっていると)。サドルも自然にあげたくなってくる。また、シーズンインの時とシーズンまっただ中ではポジションがかわることもままある。どの時点で、どの時期でバイクフィッティングを受けたかで、セッティングがまったく違う可能性もある。

3.について。
おそらく、どれもフィッターの経験にもとづいている。科学的論拠、っていうのはおそらく存在しないし、存在しえない、と思う。自分がパワーメーターを導入した時に、これはフィッティングに使えるのではないか?と思ったことがある。フィッティングをかえるたびにパワー測定して、もっともパワーのでるポジションにすればよいではないか!と。
 しかし、これには多数の問題を含んでいる。まず、どのパワーを基準にするのか?10秒?3分?20分?いずれにしても全開で測定しないと意味がないので、何度も全開を繰り返すことになる。当然疲労がでてくるので、パワーがおちてくる。どれがベストか、なんてわかりそうにない。心拍数とパワーを同時に検討することも考えたけど、筋疲労は反映されないので、やはりすべての疲労を考慮することはできそうにない。
 もっともすすんだシマノのシステムでも同様だと思う。
データからできることは、多数の人のデータを集積して、平均値をだすこと。これは可能。たとえば、体格の似た人多数から、パワーやペダリングモニタもふくめてデータを集める。その体格で高出力を出している人のフィッティングの平均値を出すことは可能。でもこの値に意味があるかはわからない。たぶん、とても平凡な値が出る可能性が高いと思う。

ここまで長々と書いてきたが、結局、いわゆるバイクフィッティングでできることは何か?
(長くなったので続く)