2018年12月

ZWIFTの支払いを円建てに。

ドルで払うよりレートによってではあるものの年間2000円くらいはやすくなりそうなので円建てで支払いしようと思ったら。

あちこちに書かれている切り替え方法のように、円を選択する画面なんて出てこない。
サポートにメールしたら、一回membershipをキャンセルしろ、というが。
もしかしてレベルとか全部クリアされたりしない?

と思ったら、回答はチームメートのブログにちゃんと書いてありました。

結論としてはmembershipを一度cancelしてもレベルや装備などは解除されないので大丈夫でした。
そのあと円建て支払いで再度支払い(billing)を設定すれば大丈夫です。

concept 2 でzwift。

レース前なので、がっつりトレーニングでなくゆるく脚を回しておこう、とコンセプト2でながす。ただながすのはつまらないので、以前ダウンロードしてそのままになっていたRoad Gland Toursを試してみる。が、うまくいかなーい。concept 2 のANTモードを切り替えてみたりして、ソフトからconcept 2 が認識されるにもかかわらず、漕いでもパワー上がらず、立ち止まったまま。
再起動したりしてみたが結局動かせなかった…
でzwiftやってみたらあっさり動くので、こちらで1時間流して終了。

concept 2 は非常に安定感が高く、実はもがきのトレーニングに適しているかもしれない。
導入直後に500m TT テストなどやってみた時も全く動いたりせず。IMG_0042

旧型シーコンをスルーアクスル対応にする方法、続報その2。

友人が作ってくれたアダプター、サイズ調整のために耐水ペーパーで削って調整してみました。
ついでに、前輪も同じ形状のアダプターでいけるかどうかチェック。

まず、前輪、やはり同じ100mmなので、無理でした。そもそも、何もない状態(シーコンクイック用の状態)でスルーアクスルをはめること自体が不可能。

なので、やはり前輪用は車外車載用のスルーアクスルアダプターが必要です。

後輪側ですが、友人が作ってくれたMCナイロン製のものを装着。ドライブ側がわずかに太くて入らず、0.1mmほど耐水ペーパーで削って装着。

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ツバ、の部分の厚みがあるので、クイックの長さギリギリ。ツバ部分はもう少し削っても良いかも。現在2.9mmあるのでもう0.9mmは削れるかな。

全然反響ないのでw、身内の分だけ作ることになりそうw。


ウィンターサイクルマラソンinそでがうら 2時間エンデューロへ

日曜、今年最後のレース、ウィンターサイクルマラソンinそでがうらへ。
午後からのレースなので、午前の表彰式に間に合うように出発。

もうすでにお帰りになっている人もいるようで、駐車場は表彰式の場所のすぐそばにとめられた。そのまま表彰式見に行ったら、すでにチーム員入賞、優勝多数w、中でも師匠は年代別を狙う、と言っていたが、総合優勝、すごすぎ。Ananさん5位、なかなか練習時間確保できずに苦しんでいたpuyanさんも3位、Andouさん、Yuriちゃんは余裕の優勝、会長年代別1位。

12:30くらいから会長の四本ローラーを借りてアップ、いつものメニュー。
今日は脚の回りが悪い。イマイチだなー。
まあしょうがない。

15分前くらいに整列。チーム員と7−8列目くらい?に並ぶ。前はNDAの学生さんたち。多分速い人も遅い人も含まれていると思われ。
自分は一番左側、チームメンバーは右側に。

ローリングスタート。
やはり色々な速度の人がいるようで。こりゃ前に上がっておかないとすぐ終了のお知らせ、だな、とふとみたら、チーム員は一列で前にすでに上がっていってた。
遅ればせながら登りで踏んで前に上がる。

1周終わってリアルスタート。

あんまり参加メンバー調べておらず、マークはやはり六本木のKikuさんだろー、と思っていたので、常に六本木のメンバーの一人は視野に入れるか、後ろにつくか、前にいるようにしていた。

が、全然ちがう人たちで逃げが形成されていたらしく。
ネモッティがアタック決めて単独追走に動く、当然自分は集団待機。
あっという間に離れていった、これは先頭に追いつくだろうから、こちらは集団の頭をとれるように、ローテーションからはずれて集団内待機。

が、途中でネモッティトラブルで降りることに。
HIDEさんと確認して、相談するが、そのまま二人ともレース続行。

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残り30分で人数も絞られてきて、集団も安全になってきたかな、と思ったところで、雨が降り出す。そしてホームストレート前の緩い登りで一発めの落車。これは自分の後方だったので影響なし。

本降りの雨ではないが雨は予報通り振り続け、徐々にWetに。で、今度は8コーナーで落車、これは目の前だったけど、回避できるように外側にマージン取っていたので大きく回避。
集団に戻るのにちとあし使うが仕方ない。

もう、ここまでで戦意喪失w、安全に完走することに。集団後方で全体をみられるところに位置して走る。

で、4コーナーでまた落車。これも外側にマージン取っていたので無事回避。大外から被せて曲がる人いるけど、このための安全マージンなんだけどなー、上手な人は関係ないのか?でもそのあと後ろをごちゃっとさせてるから良い走り方とは思えないんだけど。まあ、前に行け、って話ですが。

そんなこんなで最終周回も集団(2名逃げ、集団は多分15名くらい)の最後方で。
全てのコーナークリアして一安心。一応後ろの方でスプリントして12位。

で、歳をとると良いこともあるもので、50歳以上1位の表彰いただきました。ありがとうございました。
IMG_0134

抽選会の商品が超豪華だった、ディスクブレーキの自転車やら、パイオニアの新型サイコンやら、グロータックのローラー台やら、当たらなかったけどw これで来年の参加者が増えるか?w最後までいると寒い、のが難点ですけどね。

会場でサングラス落としちゃったみたい。拾った人いたらお教えください。OAKLEY EV、青いフレームです。

そのまま夜はチーム忘年会。おきなわチャンプの会に加えていただき。オリンピアの松吉監督
にもきていただき、色々貴重なお話も聞かせていただきました。楽しかったけど、声がかれたw。
こちらもありがとうございました。
続きを読む

旧型シーコンをスルーアクスル対応にする計画!続報1

シーコン・エアロコンフォート、結構値がはるので、買い替えは躊躇しますよね。
自分は今年のTdOに間にあわせるために3.0を購入してしまいました。
TTレースが多いので、トライアスロン用を購入したのですが、非真円ギアをチェーンリングに採用しているためか、収納できない!
(ロードバイクはシマノの真円で問題なくスルーアクスルのバイクを収納できています)
先日この問題を当ブログに書いたところ、フロント側には車外積み用のスルーアクスルアダプタというのが存在するのを教えていただきました。
ん?ならば、後輪側をなんとかすれば、旧型シーコンにもスルーアクスルの車両積めるんじゃないの?
というわけで、色々使い勝手など考えてアダプタを作成してみることに。旋盤扱える友人に作成依頼したのちに、安価で作成してくれる業者の情報も教えてもらったので、業者に依頼。(友人の手を煩わせるのもなんなので)
そしたら友人も作ってくれて二種類のアダプタが手元に来ました。
友人が作ってくれたのは、わずかにサイズが太い部分があって、これからちょっと削って使ってみます。(こちらが有望、自分で加工しやすい素材なので、バイクごと、あるいはシーコンの個体差を、自分でサンドペーパーで削って調整しやすいので)
で、業者に依頼した方は自分のバイクとシーコンぴったりサイズで発注したので、フィット!
IMG_0018
これが問題の
リア側。両側にアダプタをかませることで、スルーアクスル対応にしています。
IMG_0020
^_^
フロント側は既存のアダブダ(この写真のは15mmスルーアクスル用です、手元にこれしかないのでとりあえずの写真。12mm用も販売されています。)これは高さを稼ぐタイプなので、大きいサイズのバイクでは、高さ的にシーコンに収納できなくなる可能性がありますが、別のメーカーのものを使って高さ問題を回避できるかもしれません。

で、このアダプター、需要があればまとまった数作ろうかとも思っているんですが、需要ありますかね?コメントいただければ幸いです、ただし、先にも書いたように自分で削ったりして工夫する必要があります。(車種によってはぽんづけ、でいけます)また、このアダプターの使用により、万一、車両やシーコンの破損につながったり、それによって予定していたイベントやレースに出場できなかった場合も、当方では責任とれません。自己責任でお願いします。
コメントは公開しませんので、メールアドレスなど連絡先を記載してください。
そして、フロント用、リア用に既存の製品を購入していただく必要があります。
ほしい、と思う方はほしい、このくらいなら買ってもいいかなという金額を教えてください。このアダプターの費用以外に5000-10000円程度の費用が必要です(既存品の購入費用です、アマゾンなどで購入してください)
そしてトレック以外のスルーアクスルロードバイクお持ちの方で、人柱希望の方は、車種とシーコンの型を明記の上人柱希望、とコメントください。
人柱の方には原価プラス送料でお譲りしますw

ふと、気づいたんですが、フロント側も同じ形状でアダプタ作れるな。金曜日に図面おこしてみます。フロント用もこのアダプタでいければ、アダプター以外の追加費用は1350円くらいでいけるかも。




エアロロードは本当に速いのか?個人編。おまけその2

初期加速区間のデータをとってみた。初期速度V0、到達速度VE(基本40km/hだが、エモンダのブラケットのみ39km/hだった)40km/hに達するまでの時間t、この区間でのNP,平均出力AVをデータとして採用。

で、V=at + V0なので、
a=(VE-V0)/t 算出。

f=ma から
m=f/a

本来NPやAVは仕事率であって力ではないのだけれども、指標としてみるために、fにNP,AVをそれぞれ代入した値を算出。mが小さいほど低い出力で加速できる。

<結果>
ブラケット
E NP/a 4400 AV/a 5216
M NP/a 2599 AV/a 3239
S NP/a 2736 AV/a 3401

ブラケット・エアロ
E NP/a 3350 AV/a 4102
M NP/a 2425 AV/a 3101
S NP/a 1720 AV/a 1805

下ハンドル・DHバー
(E NP/a 1812 AV/a 2192)
M NP/a 3162 AV/a 3782
S NP/a 1612 AV/a 2143

エモンダの下ハンドルのときのみ初速が15km/h(他は25−27km/h)と遅いため、比較は無理。このデータを外すと、フライングスタートの加速においてもマドンはエモンダよりも速い。そして、スピコンDHバー最強。

かなりデタラメな計算しています、もっと良い指標の出し方あったら教えてください。

エアロロードは本当に平地で速いのか?個人編。おまけその1

この手のデータを取ると、だいたい何度かやり直しになったり、いいデータ取れなかったりします。
本来数本繰り返してデータ収集すればもう少し信憑性のあるデータが取れるのはわかっているのですが、いかんせん時間がない。(体力も)

今回も、最初にエモンダでブラケット、エアロ、下ハンドルとデータとったのですが、久々にパワータップP1を使ったので、ゼロ・キャリブレーションするのを忘れて、結局やり直しに。
あと、スピードコンセプトにはシマノパワーメーター、マドンにはパイオニアペダリングモニターがついているので、パワータップP1との比較データも一緒に取ろう、とサイコン2台(1台は背中のポケット)で計測したものの、見事に失敗、データ取れておらず。

スピードコンセプトの時は、なぜかパワータップP1のデータをガーミンが受信してくれなくなり、シマノパワーメータのペアリングを一旦offにしたりしてもだめ。が、何度かやっているうちに受信するようになったり。

というわけで、採用したデータは実走したデータの半分くらいですw。

前回は、定常走行部分のデータを検討しましたが、今回は、30km/hくらいから40km/hまでの加速区間。加速度でパワーまるで変わってしまうので、ますます比較の意味があるのかわからなくなりますが、あえて比較してみます。

前回同様に平均速度の二乗で出力(AV,NP)を割って、1600をかけた値を算出して比較。

<結果>
ブラケットポジション
E NP 353W AV 400W
M NP 342W AV 343W
S  NP 309W AV 352W (シマノパワーメーターでの計測)

ブラケット・エアロ
E  NP 332W AV 386W
M NP 304W AV 304W
S NP 308W AV 319W

下ハンドル・DHバー
E NP 378W AV 408W
M NP 321W AV 329W
S NP 273W AV 273W

前回の計測区間の直前部分なので、複数データとしての価値は低いが、傾向としてはやはりマドンはエモンダよりも平地では有利と言えそう。そして、DHバー握った時のスピードコンセプト、こりゃ楽だわ。下ハンドルのデータがエモンダとマドン、前回と逆転している。速度の上がり方もグラフをみる限りはあまり変わらず、風の変化か?

その2に続くw

エアロロードは本当に平地で速いのか?個人編。

パカパカマドンに初めて乗った時は、こりゃ速ー!と思いました。。試乗ですごい、と感じられた数少ないバイク。買ってじっくり乗り込めば良さがわかってくることもあるんだろうけど、試乗ですごいとおもったのは、ぱかぱかマドンとヨネックスカーボンかな。
で、ディスクブレーキバージョンがでたら買おうと決めていたので今回導入。
納車になって、わくわくしてのってみたら、
あれ?
ぱかぱかマドンの時の感動がないぞ?

エモンダのほうが軽くて初期加速よいためか、平地でも速いような?
スルーアクスルの恩恵で、安定感はすごいんだけれども。

Tdoではマドンで勝てたし、50kmの各クラスみんなマドンだったので、やっぱり速いのかも?

確かサイスポの特集で、エアロロードの検証をベロドロームでやってて、やはりエアロロードは速いという結論だったと思うけど、はたして自分にとってもそうなのか?体感よりも速いのか?
というわけで、検証してみることに。

ベロドローム貸切にしてやることは無理なので、富津公園の直線路で。
機材も自前なので、実験としては成り立っていませんが、まあ、自分用ということで。

<目的>
ノーマルロードに対してのエアロロードの平坦路での優位性を検証する。

<方法>
富津公園の直線路で40km/hでの巡行時の出力を計測して比較する。
助走区間を400m弱、巡航区間を500m弱に設定。
平均速度は完全に40km/hにはできないので、出力を速度の2乗でわり、40x40(=1600)をかけて、
40km/hでの出力とした。出力はNP、AVを使用した。

<機材>
パワーメーターは、パワータップp1を使用、すべての車両で同一のものを使用、車両を変えるたびにゼロ・キャリブレーションをかけた。
車両E TREK Emonda SLR 2014 Bontrager Aeolus5TLR IRC Formula Pro light 6.2bar
車両M TREK Madone SLR 2018 Bontrager Aeolus XXX6 Bontrager R3TLR 6.2bar
車両S TREK Speed Concept 9.9 Bontrager Aeolus5TLR IRC Formula Pro light 6.2bar

サイコンはGarmin820で、車両を変えるごとに付け替えた。
ヘルメット、ジャージ、シューズ、グローブはすべて共通で、エアロ系のものは使用していない。

風速は向かい風3m程度。

ホイールのハイトも揃っていないし、タイヤも違う(本当はタイヤくらい揃えるべきでしょうが、TLR、つけかえ面倒でやる気しないです・・・)ので、実験としてはダメダメなのはわかっています・・・

<結果>
ブラケットポジション
E NP 368W AV 375W
M NP 343W AV 339W
S  NP336W AV 327W(このデータのみパワータップでなく、シマノパワーメーター)

ブラケットでのエアロポジション
E NP 357W AV 368w
M NP 352W AV 338W
S NP 313W AV 314W

下ハンドルとDHバー(Sのみ)
E NP 345W AV 340W
M NP 360W AV 341W
S NP 296W AV 290W

NPとAVの乖離がある時は交通事情だったり、ペーシングがいまいちだったりといった影響があるので、データ間の比較も意味が薄いかもしれませんが。

傾向として、ブラケット、ブラケットエアロでは、ともにマドンはエモンダより楽に速く走れそう。
一方で、下ハンドルではからわないか、エモンダが有利な可能性あり。これは、エモンダの方がハンドルセッティングがやや低いからかも。
マドンでのブラケットよりもブラケットエアロの方が出力が高い理由はわからず。ブラケットエアロでのNPとAVの乖離が大きいので、ペーシングがうまくいっていないのかもしれない。加速区間のデータもあとで検討してみよう。

そしてブラケットエアロでも、DHバー握っても、スピードコンセプトは速かった。TTバイクってDHバーの恩恵だけでなく速いんだなー、やっぱり。













8. Staminaは高コスト(WKO4)

WKO4ではStamina、という指標があります。 長時間・中強度(例えばsub-FTP)での疲労耐性の指標。単位は%で0−100。多くの人は85−95%に分布します。

LT(FTP)レベルのトレーニングはコストが低く、おすすめです。
一方で以前にも書いたように自分はいわゆるLSDはやりません。
理由は、高コストだからです。

高コストの原因は、
一つは長時間の練習時間が必要であること。
もう一つは、回復のための時間も必要となること。
さらに、2時間の定常走行では、FRCの寄与はほとんどなく、この領域は全く鍛えられないこと。
です。

ただし、メリットがないわけではありません。
瞬間的な大きな負荷はかからないので、故障を起こしにくい。
回復時間をしっかり取れて、集中的に行えるならフィットネスのベース作りにはとても有用。
プロ選手は環境的に回復時間をしっかりとれ、毎日練習時間も取れるため、LSDを集中的に行うことに意味があると思われます。
ですが、フルタイムワーカーにはやはり効率が悪いと思われます。

まとめ:Staminaトレーニングは高コスト。

7. FTPを伸ばす(WKO4)

パワートレーニングで以前から注目されているFTP、とてもわかりやすく、トレーニングの具体的な指標になる素晴らしいシステムだと思います。
今回はこのFTPをどうやって伸ばすか、の話。

5.のコスト・ベネフィットに関して言えば、
トレーニング時間に対するコスト・ベネフィットはFTPやスイートスポットはとても良い。短期的にも長期的にもLT領域がもっとも伸び代があり、身体的コスト(疲労や故障のリスク)も低い。
一方でFTP領域のトレーニングばかりやった場合のコスト、はFRC(さらに高強度領域)が弱くなる可能性があること。

WKO4ではmFTP(Modeled FUnctional Threshold Power)がそれまでの蓄積したデータから算出されます。FTPテストやMAPテスト、CPテストなどをやらなくても、現時点での推定FTPが算出されます。この機能は名称が異なりますが、確か、ゴールデンチータにもあったような。

Threshold、に関しては以前かいたことがありますので、興味のある方はそちらを参照していただければ。用語が混乱していて、Nationalレベルのトレーナーでも用語が統一されていなかったりしますので、他人と話す時には、LTなどの略号を日本語で確認してから話さないと、話が通じなくなる可能性がありますのでご注意を。

FTPレベルのトレーニングでも、前回の6.IntensiveとExtensiveで示したように、二つのトレーニングの方向性が考えられます。

まずはIntensive。出力をあげる方向です。
これはよく家、に例えられます。FTPを向上させるトレーニングをしていくと、天井(VO2Max)にあたり、伸びなくなる。そこで、天井をあげる作業、が必要になります。
具体的にはFTPより高いレベルのワークアウト。
1. FTP/FRC Edge Intervals FTP・FRC境界の出力でのインターバルを五本、レスト2>1分で2セット
2. FRC/Pmax Edge Interval FRC・Pmax境界の出力でのインターバルを六本、レストはフルリカバリーで(7−10分)

続いてExtensive。TTE(Time To Exhaustion、持続時間)を伸ばす方向です。
PDカーブを右方向に動かすこと、に相当するトレーニングです。
WKO4の解説動画ではGrindというTempo領域でのトレーニングも挙げれらていますが、時間がない人は、Long Tempoの方が効率がいいと思うのでそちらを取り上げます。
2. Long Tempo SST(FTPの85%)でなるべく長時間、目標はTTEの150−200%

個人的にこの冬行おうと思っているのは昔のFTPレベルで、最初は5−10分、最終目標は20分X2本できるように、持続時間を伸ばしていくつもりです。古典的ですが、やはり有効だと思っています。

まとめ:FTPには天井があり、天井を越えるためにはより高い領域でのトレーニングが必要。

6. IntensiveとExtensive(WKO4)

Q. 例えば、L5(VO2Max)が280-320Wだとしたら、L5のトレーニングはどうやりますか?

a)一番高い出力(320W)よりも高い出力が出せるよう頑張る。
b)一番低い出力(280W)でより長時間頑張る。
c)一番高い出力(320W)でより長時間頑張る。
d)最後のセットに一番高い出力が出せるように、セット毎に狙いを上げていく
e)その他

チーム内のアンケートではa)とd)が多かったです。( e)が多かったのは質問の仕方がいまいちでテーマがぼやけてしまったからです)

今回のテーマはIntensiveとExtensive。
パワートレーニンングの方向性、についてです。

WKO4ではiLevelでそれぞれのトレーニング領域を表示してくれます。
Optimized Intervals チャートを用いると、出力、持続時間に加えてインターバル回数、リカバリータイムも表示してくれます。

スクリーンショット 2018-12-03 14.05.45
上図の例ならば、Level5(FRC/FTP)のトレーニングをするなら308−447Wがターゲットで持続時間は15分44秒から1分24秒ということになります。

多くの人はa)のごとく、出力をあげたい、という気持ちなると思います。ここで言えば447W、1分24秒を指標として、同じ時間で、少しでも高い出力をだす、というのを目標にする、ということです。
これは正しい方向性の一つで、Intensiveに相当します。
もう一つの正しい方向性は、持続時間を伸ばすこと。Intensiveよりもやや出力を下げて、持続時間を伸ばします。
これらは、PDカーブを上に持ち上げる、あるいは右に移動させる、ことに相当します。
IMG_9966
上の図が出力を上げる、Intensiveで、グラフは上に移動。
下の図は持続時間を伸ばす、Extensiveで、グラフは右に移動。

今年の僕の冬のトレーニング目標の一つは、だいぶ下がってきてしまったFTPの底上げ。
そこで、まずは高め(L5下限、以前のFTP)の出力で、短めの時間ではじめて、徐々に持続時間を伸ばしていく、Extensiveなトレーニングをする予定です。

まとめ:トレーニングはIntensiveな方向、Extensiveな方向、両方を考慮する。

5. トレーニングのコスト・ベネフィット(WKO4)

自分は、いわゆるLSD、というのをやりません。
理由はまさに今回のテーマのコスト・ベネフィットの問題。
LSDは長時間やらなければならないため、時間的制約のあるフルタイムワーカーには向いていないと思います。そして、リターン(ベネフィット)も多くないわりに、疲労を残したりしますので、自分は行いません。(ファンライドとして乗るのは気分転換やレク、としてもちろんやります)

WKO4での長時間の指標にはSTAMINAが用意されています。
が、現時点ではあまり注目されていないような。
というのも、例えば2時間コンスタントに走る練習をするとしたら、ここでのFRCの寄与はわずか2%にすぎず、この練習ではFRCはほぼ鍛えられない、ことになる。これが高コストであることの理由の一つ。

また、パワーとFTP、FTPとFRC、Staminaとスプリント、パワーと疲労耐性など、どちらかに重点を置けば(得られる成長がBenefit)、他方が犠牲(Cost)になる。

トレーニング・プランを考える際には常にこのコストとベネフィットを、自分に当てはめて考える必要があります。

フルタイムワーカーは(漫然とした)ロングライドをたくさんやるだけでは、速くはなりません。
速くなることに主眼を置くならば、Level4以上のトレーニングに重点を置くべきです。
他の仕事をしなくて良い人は、ロングライドをする意味はあると思います。プロのように冬場にじっくり走り込んで、しっかり休息して回復させられるならLSDの価値はあると思います。


まとめ:トレーニング計画を立てる際にはコスト・ベネフィットを考える必要がある。

4. FRCとは何か。(WKO4)

Q.(今日のあなたの)無酸素系の容量は決まっている?

前回の選択肢b)です。WKO4の解説によればこれは正しい。(文献的裏付けは示されなかった。個人的に調べてもいませんが、これが正しい、という前提で行きます。)

WKO4では無酸素系の容量をFRC(Functional Reserve Capacity)と呼んでいます

FRC(Functinal Reseve Capacity)とは。
 FTP以上で疲労せずに続けられる仕事量、単位はkj、J/kg。
  FTP以上で走行するとバッテリーが減るように消耗していき、空になるとFTP以下での回復が必要になる。

 FRC標準値
  男性 平均18.2kj high>22.9kj medium 13.5-22.9kj low<13.5kj
  女性 平均13.2kj high>17.2kj medium 9.2-17.2kj low<9.2kj

 J=W x s なので、400w 5秒なら2000J(2kJ)に相当。FTP以上のパワーで持続できる時間を推定できる。(ただし、Pmax以上の時間は推定できない。後述)

FRCが2000Jの人なら500W で4秒(2000/500=4)もつことになる。



c)FTPは無酸素系に寄与しない。

については、(言葉の定義ではありますが)その通りです。FTPは有酸素系の能力を表す、という定義です。FRCにしても、FTPにしてもVO2Maxにしてもなのですが、パワー領域を表す用語としても使われたり、能力を表す数値としても使われたりするのでわかりづらくなっている気がします。本来Level5のパワー値を示すなら、VO2Max相当出力、と呼ぶのが正しいと思います。(VO2Maxは最大酸素摂取量ですので、当然出力の単位W,でなくml/kg/minで示されるものです。)

FullSizeRender


 赤がPDカーブ、青がFRC、緑がFTPカーブ。FRCが無酸素系、FTPカーブが有酸素系の出力寄与を示す。
(つまり、青+緑=赤)
WKOではFTP contributin TTEチャートでこのグラフが表示される。

まとめ:無酸素領域の容量をFRC(Functinal Reseve Capacity)と呼び、バッテリーのように消費される。
   
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